Live Report

ながさき阿蘭陀年 TULIP CONCERT in NAGASAKI

稲佐山公園野外ステージ (2000/7/23)

2000年再々結成TULIPの始動は、長崎は稲佐山での野外ライブとなりました。
400年前に長崎県を訪れてくれたオランダ人さん、そして、オランダの代表的な花「ちゅーりっぷ」に感謝です。

開場時、係員の誘導を聞かなかった「非常識な方々」(本音で言えば「マナーを守れんずうずうしいヤツら」。きゃ~、SACHIKOさんったら毒舌モード。)のおかげでちょっとしたトラブルもありましたが、どうにか無事にA-1ブロックに入場、場所を確保し開演を待つばかりとなりました。

開演時間を5分程過ぎてメンバーの登場。 待ちに待った再々結成TULIPの野外ライブがスタートしました。

さてさて、ここで恒例となっております「さっちゃんの財津和夫衣装チェック!!」です。
本日の財津さんは、最近お気に入りの黒のジャケット・パンツにTシャツという格好かしら・・・という大方の予想に反して、クリーム色の開襟“半袖”シャツに、黒のパンツという、「おお、財津さんも半袖を着るんだ(笑)」と私的には珍しい衣装でした。
M1:心の旅
今回のコンサート一曲目はなんだらほい、と興味津々だったわけですが、こうきましたか。確かに、ツアータイトルになっているものね。
久々に聞く、姫野さんの「心の旅」はやっぱり絶品です。
安部:どうも、TULIPです(拍手&大歓声)。僕たちはですね、今日から来年の3月までTULIPとして、また蘇ることになりました(拍手&大歓声)。3年前、1997年に僕たちは再結成をしたんですけども、その時に会場にたくさんのお客さんが来てくれまして、まぁ、その皆さんのパワーが僕たちをね、それに立ち向かうために僕たちが一つになる、それが僕たちに幸せをねもたらしたという(拍手)。ここでその幸せをまた味わいたいなと言うことで、今回この運びになったわけですけどね。今日が初日でありまして、(拍手&大歓声)、メンバー全員緊張気味ですけどもね、最後までどうなりますことやら。よろしくお願いします(拍手&大歓声)。
誰が第一声を発するのか、これまた興味津々だったオープニングMC。
やっぱり定番の財津さんかしら、という予想に反して今回は安部さんのご担当でした。
M2:あのバスを停めて
財津さんの「ストップ!!」のキレがGOOD!(笑)。
安部さんのギターソロもなかなかのもの。
この曲を終えて、財津さんはキーボードからギターに移動
財津:・・・はぁ(笑)。・・・はぁ(笑)。OK?
まだ2曲しか終わってないのに・・・。 歳なのはわかっているんだから、わざと強調しなくてもいいでしょうに(^^ゞ。
M3:置いてきた日々
ここで後方から「財津~!!」という男性ファンの声が・・・。
財津:ウスッ(笑)?
ちゃんと答えて上げるお茶目な財津さん。
M4:淋しくて淋しくて
3番のAメロでそれまで主旋律を歌っていた財津さんが、主旋律の追っかけに変わるんですけどそれが凄く良い。2回目の「だだいまは・・・(ちょっとパンチを効かせて)」は鳥肌立っちゃいました。
M5:明日の風
安部さんギターのイントロで「神様に感謝をしなければ」のフレーズだったから、「おお、神様に感謝をしなければじゃん」と思っていたら、上田さんドラムのカウントで始まったのはこの曲でした。安部さんもお茶目ですねぇ。
ちなみに財津さんはキーボードご担当です。
M6:神様に感謝をしなければ
姫野さん&安部さんコンビの曲で、姫野さんボーカルですが「名曲」です。
「忘れることを作ってくれた神様に感謝をしなければ」辛いことがあった時、いつも頭に浮かぶフレーズです。
この曲を終えて、財津さんはキーボードからギターに移動
財津:はい、え~、どうもありがとうございます(拍手)。え~、僕らTULIPは福岡の出身と言うことはご存じのこことは思いますが(拍手)、この長崎はですね、いろんな想い出があるんですけども、あるアルバム作り、あるアルバムのジャケット写真作りでですねこちらにお邪魔したことがあるんですが、活水女子短期大学と言うところ・・・(会場から「ハイ!!」と男性の声)出身ですか?あんたは違うでしょう、男だから(笑)。え~、まぁ、あのとても洋風な建物というか、国宝級の有名な建物なんですね。ですから許可がなきゃ写真撮影できないんですけども、黙って入りました(笑)。それで撮影をしてきた想い出がございます。では、その古い話をしましたので、また古い曲をやりますけどもね。聴いていただきましょう。こんな曲ステージでやるのは初めてかもしれない、というぐらい声が裏返るぐらい初めてです。「君のために生まれかわろう」(拍手&歓声)。
M7:君のために生まれ変わろう
実は最近、何故かこの曲が頭の中に流れていまして、つい口ずさんじゃったりしてまして、もう「ビンゴ!!!」って感じです。
上田さん&財津さんというハーモニーもなかなか良いです。
この曲を終えて、財津さんはギターからキーボードに移動
M8:ハーモニー
ハーモニーと言えば「ご本家」財津さん&姫野さん(笑)。もう、言うことなしッス。
財津さんのキーボードが和音を刻みながら、メドレー風に次の曲へ・・・
M9:外へ出ちゃあぶないよ
懐かしの姫野さんのナンバーです。
ここで後方から「姫野さ~ん」というファンの声が・・・。
姫野:は~い
ちゃんと答えて上げる優しい姫野さん。
M10:心の中は白い画用紙
「流れる風の中に~」野外コンサートにぴったりな爽やかな姫野さんナンバーです。
M11:約束
やっとこの曲が聴けました。ううう、涙ものです(T-T)
1997年の白馬での再々結成の「約束」、そして1999年に果たすことのできた金閣寺の「約束」、そして今年・・・感慨深いものがありますね。
財津:はい、え~、どうもありがとうございます。ねぇ・・・何が「ねぇ」なんだか(笑)。TULIPのメンバー集まると、本当に昔のバカ話ばっかりでね、なんだかもう、全く同窓会という感じでバンド仲間が集まってやるという感じじゃなくって、本当になんだか昔の悪ガキが集まって、昔話をしてるって言う感じが楽屋でねえ、朝から晩までそんな感じなんですけども。まあ、そこが楽しい再々結成のところでもあるわけですけどもねえ。 今日は本当に、私とウォルター・マッソーのような格好をしている安部君と(笑)二人ばっかりが喋ってるんで、ここでひとつですね、他のメンバーにも色々喋ってもらおうと(拍手)。安部さんは抜かしていきましょう。喋りたい?喋りたくない?そうかい(笑)。じゃあ次、年取った人どうぞ(笑)。
上田:と言うことは私ですか(笑)。え~、つい先だって博多山笠に出てきました(拍手)。いつまでたっても故郷は捨てられない私ですが、もう30年東京に住んでおるんですがほとんど帰ってきてそういう祭りに出ます。え~、学生時代に長崎というのはある女性、ある女性とは活水の人だったんですけども(笑)、を通じて、凄く勝手に親しくなった土地でしてね、来ると懐かしくてその頃のことを思い出します。え~、また近いうちに来たいなと思っております、ドラムの上田雅利でした(拍手)。次に若い人?年の人か(笑)。
姫野:え~、と言うことは僕になるわけですけども。皆さんようこそいらっしゃいました(拍手)。ここは長崎稲佐山というところなんですけども、僕もここは初めてでしてね、来てみたら凄い気持ちの良いところで、客席の皆さんからは僕らの後ろに海が見えるわけですよねえ。(客席から「見えな~い」の声)見えない?見えないねえ(笑)。見える人(客席から「ハ~イ」の声)ほら、見える人もいるわけですけども(笑)。長崎という街は凄く、チュ~リップで訪れるのは凄く久しぶりなんですけどもいい所ですよね。僕は好きな街の一つとしてあげるのは、必ずあげるのは海の近くで風の臭いが海の潮の臭いがする街が好きだといつも言ってるんですけども、長崎は僕の好きな街の一つでもあるんですけどもですね。今日はこの気持ちのいい稲佐山でですね、気持ちのいいメンバーと・・・(財津さんから巻きのサイン)、巻きが入ってますけども(笑)、最後までですね、皆さんと楽しくやっていきたいと思いますんで、一つ最後まで宜しくお願いします(拍手)。
宮城:久しぶりですぅ。ベースの宮城です(拍手)。え~っと、ちょっと僕は古い話になりますけども、1975年、昭和50年ですか、実はその年は僕にとって思い出深い年で、TULIPに入る前で学生だった頃なんですけども、あるアコースティックのポップグループにベーシストとして参加することになりまして、すぐレコーディングがあったんですけど、3枚目のシングルを出すときがあって、その曲が実は財津さん作った曲で、レコーディングをこのステージ上のTULIPのメンバーでやったという曲があります。すごく僕にとって思い出深いTULIPに入るきっかけになった25年前の古い曲なんですけども、今日はちょっとそれをやってみようかなと思っています(拍手)。「青い空はいらない」(拍手&歓声)。
M12:青い空はいらない(by.がむがむ)
まさか、再々結成のTULIPで「がむがむ」をやるとは誰が予想できたでしょうか。
ホントもう、嬉しさ一杯のマニアックな選曲です。
今回は宮城さん、ちゃんとフルコーラスで歌ってくれました。
M13:走れ!ムーン号
軽快なドラムから始まったこの曲。もう上田さんパワー全開!!
もちろん上田さんも、今回はフルコーラスです。
M14:人生ゲーム
昨年の財津さんのソロコンサートでは、結構リクエストの多かったこの曲。
やっとTULIPで完全版を聞くことが出来ました。
最後はみんなで大合唱。ううう、念願が叶ってめちゃ嬉しい!
オクターブ下げたり、小さな声だったり、大きな声だったり、財津さん色々注文を出します(笑)。
M15:銀の指輪
財津さんのソロコンサートでもたっぷりきいたこの曲。
そうだよね、姫野さんボーカルの曲なんだよね(^^ゞ
M16:ぼくがつくった愛のうた
この曲も財津さんボーカルの弾き語りバージョンで聞き慣れているせいか、姫野さんボーカルは新鮮でした。(こっちが正規のバージョンなのに・・・(^^ゞ)
ブレスも健在。財津さん、ちゃんとブレスしてましたよ。
財津:晴れているなぁ空が・・・。空が晴れてるなぁ・・・。
意味深な財津さんのお言葉なのであります(笑)。
安部:どうも、どうもどうも。帽子を被っているのはハゲているわけではありません(笑)。ハゲてると風で帽子が飛んだとき「あ、ハゲてる」ってめちゃめちゃ格好悪いですからね(笑)。今度僕たちがいつ集まるんだか、集まらないだか、今日初日で次の話をしても・・・、それまでに頑張って髪はあるようにしたいと思います(笑)。今日来て下さった方は、皆さん、僕たちのことをよくご存じで歌詞も精通しきりきっている方が多いと思うのですが、全然遠慮せずにガンガン思いっきりでっかい声で唄ってね、明日職場で「何、その声」と言う感じで大声で唄って下さって結構なわけでありまして。でも、あの、きっと皆さんの方が歌詞が正確でありまして(笑)、こっちが間違いますと多数決で負けたりなんかして(笑)。 頑張ってやらなければならないわけですけども。次の曲は僕たちのシングルの曲です「ブルー・スカイ」(拍手&歓声)。
M17:ブルースカイ
財津さんの意味深発言はここに掛かっていたんですねぇ。
これも、昨年のソロコンサートでリクエストの多かった曲ですよね。
昨年のコンサートのリクエストはちゃんと役に立っているのね、と再確認です。
M18:虹とスニーカーの頃
なんと、やっと見れたゾ!虹スニのキーボード担当財津和夫。
解散してから、ギターを抱えてこの曲を歌っていた財津さんに違和感を感じていた私。やっと本来の姿が見れたとめちゃくちゃ感激しました。
この曲を終えて、財津さんはキーボードからギターに移動
ここでA-2ブロック最前列から「良かバイ、最高」の声が・・・。
財津:わかった、わかった(笑)。ねえ、後から言いますけど、9月からずっとツアーが始まりますからねえ。来るよね?「良かバイ」って言うたぐらいやから来るやろう。福岡?福岡は10月じゃないかな、ね(拍手)。来る?OK。あと20人ぐらい誘ってね(笑)。男なら、今、OKって言おうよ(笑)。OK、OK、良し(拍手)。この会話のあとには、次にはふさわしくない曲ですけども聞いて下さい。
M19:サボテンの花
前の会話に全くふさわしくない曲でした(笑)。
暑い中に聞くこの曲もまた、違った趣がありました(笑)。
M20:Shooting Star
今回のイントロはめちゃくちゃ宇宙ぽくってGood!
で、この曲の途中でハプニング。
3番の部分でいきなりエンディングを弾き出す安部さん・・・・。
暑かったしねぇ、どこやってるかわからなくなっちゃうのも仕方ないでしょ。
珍しいものを見たと、ちょっと嬉しかったりして・・・(笑)
M21:青春の影
やっぱりこの曲は安部さんのギターでないとねぇ。
安部さんのギターソロ心に染みましたです。
財津:今日は本当にたくさんの皆さんが集まっていただいて、もう我々メンバー本当に心から感謝しています。そして、TULIPというメンバーであったことに誇りが持てると思います。本当にありがとうございます(拍手)。先ほどチラッと申し上げましたけども、9月から全国をツアーをやりましてね、40数ヶ所巡ることになります。お近くへ行きましたら、いや、遠くても(笑)ぜひ遊びに来てやって下さい(拍手)。今年は2000年という年ですけども、この2000年という年にこうやってメンバーが集まれた、これはですね「数字の魔法」っていうのがあるのかもしれません。かと言って、21世紀、2001年にまた何かをやろうなんていうことは、あるのか無いのか分かりませんが(拍手)。とにかくこの2000年、来年の3月までTULIPは活動を続ける予定でおります。しつこいようですけども、お子さま連れでも、お婆ちゃん連れでも、お爺ちゃん連れでも遊びに来てやって下さい(拍手)。え~、そういうわけで今日は本当にどうもありがとうございました。この稲佐山でコンサートが出来たことを本当に嬉しく思っています。今、夕日がだんだんこう落ちて・・・こちらですか、ちょっと今、ライトが夕日かと思ってしまいましたが(笑)、落ちていきますけどもね、これからまた、いい雰囲気の時間帯になると思うんですけども、このステージは最後の曲になってしまいました。どこかでお会いできれば幸いです。ありがとうございました。
M22:Someday Somewhere
最後の曲がこの曲とは、全くの予想外ですねぇ
でも、これも昨年のコンサートでリクエストの多かった曲なんですよね。
「Someday Somewhere~」やっとサビを聞くことが出来ました。感動(T-T)。
拍手の中、メンバーは一時退場・・・
そして、再登場。
-アンコール-
M23:早くおいで
1997年のリベンジ?と申しましょうか(笑)。
今回はちゃんとフルコーラスで聞くことが出来ました。
この曲を終えて、財津さんはキーボードからギターに移動
M24:あの娘は魔法使い
アンコールには欠かせないよねぇ。このノリの良いナンバー。
そして・・・ノリの良いナンバーが続きます。
M25:夢中さ君に
稲佐山を揺るがすような「財津さ~ん」コール。
このコールをしないと、コンサートに行った気がしないです(笑)。
ちなみに、3番の「ホントに夢中さ」もコールしましょうね。
この曲を終えて、財津さんはギターからキーボードに移動
M26:夕陽を追いかけて
実はこの曲、アンコール前最後の曲だと予想していたのですが、アンコールで演奏されました。
多分、夕陽が落ちる時間を配慮したからなんでしょうね。
私は夕陽を見ることは出来ませんでしたが、でも、心に染みる名曲です。
この曲を終えて、財津さんはキーボードから前に移動
M27:魔法の黄色い靴
やっぱり締めはこの曲ですよね。
みんなで「お~、そうだよ~」と大合唱。
ステージと客席とのこの一体感がたまらないです。
こうして、暑い稲佐山の野外コンサートは終了したのでした。

今回のコンサート、なんと言っても人生ゲームで大合唱出来たのが感動でした。
解散後のファンである私ですが、これで、やっとTULIPファンの仲間に入れたかなぁという気になりました。
それと、今回、財津さんがめちゃくちゃ楽しんでるなぁ、という風に見えました。
昨年のソロコンサートのそうだったけど、今回のTULIPのコンサートはそれ以上に、財津さん自身が思いっきり楽しんでいました。
財津さんが楽しいと、私も楽しい、メンバーもファンもみんな楽しい、なのです(^^)。

一つだけ難を言えば・・・
A-1ブロックは姫野さん側なので、キーボードを弾いている財津さんが宮城さんの後ろになって見えない。「しんちゃん邪魔」とコンサート中に何度思ったことか(宮城さん&宮城さんファンの方御免なさいm(__)m)。
ZZC(財津さんのファンクラブ)の先行予約なのだから、財津さん側の席を用意するべきなのでは?と思いました。

とにかく、遠く長崎まで行って良かったぁと思える最高のコンサートでした。